コンポストの水の問題は
1 重力水。
2 毛管水。
3 気相率。
4 ラン菌の酸素供給。
自生地は以上の4条件がランにとって望ましい条件
の場所である。
現在の鉢栽培に使用されている用土は、
どうにか適合するもの、ミックスすることで適合
するようにしたもの、更に鉢の形状、性質を組み合わせて
適合したものである。
しかし、これらのコンポストでもラン菌削除のものであるか
ら、ラン菌の酸素供給がない。
上の写真はSUGOI-ne1号の一年後。
鉢の中では40%の膨張で、この膨張圧でペレットは互いに密着し最高の毛細管現象を作り出す。鉢全体が一つの毛細管現象で結ばれる。SUGOI-neは根の表面とも密着するため、この毛細管現象は根と共通することになる。
この密着性は鉢内に最高の毛細管ネッワークを作り出す。
このSUGOI-neの毛細管現象は、軽石、バークのような激しい通水は行われないので、葉で集めた水は静に根の柔組織に吸収されることになる。
SUGOI-ne植鉢は何日も旅行できるネ・・・・・。
これはSUGOI-neの密着性、毛細管現象が優れ、SUGOI-neそのものにも
ペクチンが存在し皮膜を作って蒸散を防ぐためである。
SUGOI-neは根腐れ起きない!!
冬・・・・ペクチンが出た状態であれば、よほどの乾燥に耐える。
毛細管ネッワークの効果である。スゴイネ!!
素焼鉢にポリ鉢をカバーしたパフィオ。
素晴らしい生育になる!!
以上のようにSUGOI-neはランにとって夢の、理想を実現したコンポストである。
これをどのように使うかである。
いかに優れたコンポストであっても、誤った考え、これまでの経験で使用した場合、
十分な力を発揮出来ない。
SUGOI-neは革命である。
革命とは既定の概念を破壊することである。
SUGOI-neの開発普及によって、ランの世界は新たな素晴らしい世界を拓くだろう。
ランは「進化」である。
宇井清太 記
NO2 に続く
SUGOI-neの製法、材木腐朽菌、その他成分等詳細は知的財産なので公表いたしておりません。
このホームページのSUGOI-neに関する記述、論文、試験データ、写真、その他全ての著作権は
宇井清太に帰属しております。
SUGOI-neの通気性がランの根張りを素晴らしいものにする。
SUGOI-neの材木腐朽菌がラン菌となって、ランの根は「菌根」となり
太い柔組織の発達した根になる。
SUGOI-neは正に「スゴイネ」になる。

##4について
SUGOI-neは急激に乾燥しない。一定の保水を行う。
この点がSUGOI-neの素晴らしい特性である。
絶妙な毛細管現象を持つということは、表面から蒸散作用も行うことで、
単純に考えれば乾燥し易いことである。
事実「素焼鉢」に植えた場合は、鉢にピッタリ密着するため、鉢全体の表面から
蒸散作用を行い乾燥しやすい。
ポリ鉢、プラ鉢の場合は鉢の表面からの蒸発はないので、保水性は高くなる。
この場合のSUGOI-neに含む水の量は、SUGOI-neの比重が1,3前後なので、
根腐れ起きるような多湿にはならない。
逆に一定の水分を保持するので、過乾燥にはならない。
このことからSUGOI-ne栽培の鉢はポリ鉢、プラ鉢が最適になる。
この比重1,3というのは、樹皮を高圧で圧縮しペレット化したことによって可能になった。
SUGOI-neは乾燥状態では水に沈む。この状態で植えて潅水すると膨張して比重1,0前後になり、
大体ランの根のペクチンが消えたときの比重とほぼ同じになる。
これはSUGOI-neの吸水量と保水性が一定であることを示すものである。
この理由で、何人で植えても、均一な固さに植えることが出来る。
湿度にムラが出来ないことになる。
このことがSUGOI-neの優れた特性の一つである。保水性がランの根の柔組織と同じコンポストは
これまでなかった。水ゴケは非常に固く植えれば可能であるが、
水ゴケを圧縮しても水に沈むことはない。このことが植える固さを難しくしている。
植える固さによって吸水量、保水性に大きな差異が出てくる。
軽石にも産地によって「水に浮くもの」「沈む」ものがあるが、ラン栽培では「浮く」ものは使えない。
滞水が多く殆ど根腐れを起す。この理由で、パーミキュライト、パーライトは単用では使えない。
ペレットにしない場合の樹皮バークでは、保水は粒子間にある大きな間隙に溜まった水である。
このため何日も多湿状態が継続する。
##5について
SUGOI-neは植えてから2年後でも全然腐植は1号、2号とも進んでいない。
物理的な毛細管現象、保水性、化学的なPH、肥料の緩衝作用など全然変化していない。
開発者の宇井清太の想定では、広葉樹樹皮主体の1号は、その細胞膜のセルロース
の強度からほぼ1年で植え替える必要があると想定していた。
実際植えて2年経過して観察すると、この想定は間違いであった。
SUGOI-neは、その特性として根の発生、根張りに優れていることから、実際の栽培においては、
2、3年で植え替える必要があることから、SUGOI-ne 1号、2号ともに2年経過で
全然変質していないということは、理想のコンポストであることを実証したものである。
##6について
SUGOI-neは自生地の埴生を再現したコンポストである。
これを実証するには、SUGOI-neの材木腐朽菌が「ラン菌」になり得るかということである。
この実証するために、2005年にCym親鉢播種を行い発芽に成功した。
2006年、SUGOI-ne1号単用でCymの発芽に成功した。
試験報告はここ
この試験によってSUGOI-neが完全にランの自生地の埴生を再現したものであることを証明した。
これは世界で初めてのことである。
SUGOI-neの開発で、ランの世界は一新するだろ。
この試験によってSUGOI-neの素晴らしい生育が、この材木腐朽菌の働きに起因すると考えられる。
ランの根は「菌根」。それを鉢内に作ることが出来たことは、
ラン株の健康を可能にし、ナンプ病、ウイルスの問題も解決できるかもしれない。
原料、耐久性など詳しい説明は
ここにクリック。
##7について
SUGOI-neはランにとって理想的な「通気性」を具備している。
ラン菌になる材木腐朽菌は「通気性」の劣るところでは繁殖、生息できない。
ラン菌と共生関係を持つランの根は、この材木腐朽菌の生息エリアに根を張る。
この理由によって、殆どのランは地表近くに根を張る。
東洋ランで使われている細長い鉢は、ランのこの性質から逸脱したものであるが、
長い歴史の中で、ラン菌不在の「軽石」栽培が行われてきた、
軽石の項目で記したような「欠陥」をカバーするために考案されたものである。
先達の叡智である。
SUGOI-neの開発で、ランに最適なコンポストが出来た今後は、
シュンラン、カンランの栽培も容易になる。
上の写真はSUGOI-ne 1号を水に浸けて100%膨張させたものを砕いて粉状にして、フラスコ苗を植えたもの。
2〜3mmの芽の状態を植えた。100%活着。
この苗にはどろどろの寒天状になるまで毎日潅水した。丁度培養基の中に根を伸ばすように伸長した。
このような植え方は、これまでのコンポストでは考えられなかったことである。
左の写真はSUGOI-ne 1号を水に浸けて100%膨張させて「粉状」にして植えたCymbidium
。
植えてから二年後の状態。
小さな粒子がかたまって、鉢の形のブロックになった。
腐植化は全然進んでいない。毛細管現象は全く変わりなし。
広葉樹のバークは「ミミズ」「材木腐朽菌」で短期間で微塵になり土壌化するが、不思議なことにSUGOI-ne1号、2号にも「ミミズ」は発生しない。
SUGOI-neを使用した殆どの人が、水につけて細かくなった状態を、これまでの経験から「泥のように」と表現するが、この写真で全然異なった、これまで見たことも、経験したこともない・・・コンポストになった。
左の写真のように鉢から盛り上げて植えても大丈夫。
「ウオータースペース」がなくても、水は流れない。
SUGOI-ne1号は形が崩れて細かになっても、この毛細管現象
は変わらない。
この点、不思議なことであるが、SUGOI-ne1号の材木腐朽菌が繁殖すると
毛細管現象は非常に安定する。菌糸がそいう作用を作り出しているのか。
更に菌糸が繁殖すると、鉢内は一つの塊を化す。
これはSUGOI-ne1号を水に浸けて細かに砕いて植えても、菌糸が繁殖すれば、鉢の形のブロックに固まる。
このブロックは絶妙な毛細管現象を持つようになる。
##3について
SUGOI-neの開発目標は、ランの根の「固さ」と「毛細管現象を同じにすることにあった。
それには根とSUGOI-neが「密着」する必要がある。
ランの根は土壌の中を切り拓いて伸びてゆくものである。土壌の粒子との密着することが
吸水する上で必要である。
こういう好条件はランにとっても望ましい。
半着生、着生ランの気根の姿は生きるための、仕方ない姿であろう。
SUGOI-ne 1号、2号ともこれ以上望めないような毛細管現象を持つ
「ウオータースペース」は必要ない。
SUGOI-neに降り注いだ水は全部染み込み、鉢の表面から殆ど流れない。
油粕を与えると・・・・もっと黒くなる
無肥料 一年後 SUGOI-ne 2号の状態
無肥料 一年後 SUGOI-ne 1号の状態
SUGOI-ne 2号
SUGOI-ne 1号
SUGOI-neは細かくなっても大丈夫!!・・・・スゴイネ
2006年6月14日 水曜日 7:19:29
著作所有者 宇井清太 無断転載、引用、コピーを禁じます。
上記の写真から解かるように、ラン科植物は地生ラン、着生ラン・・・・自生地に違いがあっても、
ランの葉は光合成を行うだけではない。雨水、夜露、夜霧の水滴を根元に集めるロートの機能を持つ。
この根元に集水することがコンポストと非常に密接な関係がある。
雨水の集水。
ランの多くの種類は主に土壌から水を吸収しているのではない。
主に己の根の貯蔵庫から得ている。
コンポストを考える上で、このことが非常に重要になる。
自生地に於いて、ランの葉を濡らさない雨はない。この雨水が根元に集まる・・・・
地生ランでは、雨水・・・葉で集水・・・根元に・・・土壌の通水・・・・毛細管現象・・・根の毛細管現象・・・・根の柔組織に貯水。
着生ランでは・・・・雨水・・・葉で集水・・・根元に・・・根の毛細管現象・・・・根の柔組織に貯水。
以上のことからも解かるようにランに「鉢」も「鉢の中の水」も必要ないのである。
「鉢」は栽培する上の・・・・一つの便利な手段に過ぎないということである。
では・・・・コンポストとは何かという問題が出てくる。
「鉢」に詰める「詰め物」である。
ランの身体を支持するためのものである。
乾燥を防ぐためのものである。
ラン菌を生息させるエリアである。(これがこれまでのコンポストになかった)
ランというのは、「水」は一般の植物のように鉢の土から吸収するのではないということ。
根に水を蓄え、それで生きているということ。
少なくなるとペクチンを発動して「危機管理」すること。 ペクチンはここにリンク
このことが、ランのコンポストが他の植物の用土と著しく異なることである。
極論すれば、ペクチンを知ればどんなコンポストでも排水さえよければランは生きられる!!
微量要素欠乏など起こらない!!
バンダを見れば・・・・理解出来よう。
地生ラン、半着生ランは・・・・・鉢に植えて、コンポストを詰めるから・・・・根も腐る。
ランの集水とSUGOI-ne
前記したように、ランは雨滴などを葉のローとを使って根元に集水する。
この時の水の状態をしる必要がある。
チョロチョロ根元に流れ落ちる水。
豪雨のときもあれば、夜露の時もある。
地生ラン、
半着生ランの自生地の土壌、埴生条件
土壌に自生しているランは・・・・どうなっているのか?
どちらの水でも大丈夫な条件のところにしか自生していない!!
これが自然の法則である。
どんな雨の降り方でも、ランに好適な水の移動が行われる土壌。
この自生地の条件を再現したものが最高のコンポストである。
##1 水が溜まらない
##2 急速に水が流れない(通水しない)
##3 静に水が染み渡る・・・絶妙な毛細管現象がある。
##4 急激に乾燥しない(適度の保水性がある)
##5 長期間物理的、化学的に安定している。
##6 ラン菌が繁殖、生息できる。
##7 通気性に優れている。
地生ランの自生地はこのような条件を備えた土壌、植生である。
この条件なら集中豪雨にも・・・わずかな雨、夜霧、夜露も・・・・大丈夫である。
別な見方からすれば、ランの種子はこのような土壌、植生のとこでしか発芽し生育しない。
自生地を再現するコンポストはこのような条件を満たすものでなければならない。
ラン栽培における潅水は、人によって、ランの種類のよって様々である。
どんな潅水の仕方でも良いコンポストはない。
SUGOI-neであっても「基本」「原理原則」の使い方がある。
軽石はこの条件に当てはまるか?
##1 当てはまる(鉢底は当てはまらない) ○ x
ポリ鉢、プラ鉢は当てはまらない。 x
東洋ランの鉢はこの問題を細長い鉢でカバーしている。
##2 当てはまらない。 ×
軽石の最大の欠点は潅水した水が、数秒で鉢底から流れ出すことである。
この通水の速度が速ければ、ランの根の柔組織に水は入らない!!
ランの根のペクチンが水で溶けて、柔組織に入るには、この通水が早いと
柔組織に入る前に鉢底から出でしまう。軽石は横への毛細管現象が劣るから
「水道」が出来てしまう。
「軽石」栽培の潅水は・・・・・根の柔組織に水が入るまで10から30分連続
して潅水しなければ・・・この「水道」を解消できない。
これは「水ゴケ」が乾燥したときも同じである。この理由で「水ゴケ」上では
「ウオータースペース」が必要になる。
##3 当てはまらない。 X
軽石には絶妙な毛細管現象はない。
##4 当てはまらない。 x
直ぐに乾燥する。
##5 当てはまる。 ○
##6 当てはまらない。 ○
軽石にはラン菌が、そのままでは繁殖出来ない。
軽石にランは自生していない。
##7 当てはまる。○
東洋ランで軽石が昔から使われたのはこの通気性である。
以上のことから「軽石」は「詰め物」としては良いが、ランのコンポストとしては決定的に適さないものである。
では、なぜシンビ栽培が「軽石」の単用栽培が可能なのか。
答えは簡単。
シンビは水草のように水大好きと表現されるように、シンビの自生地は雨期に4500mmも雨が降る。
シンビ栽培はこれを真似て、夕方30分も自動潅水している。
この潅水では「水道」などの問題は起こらない。
無理やり根の柔組織に100%貯水されるまで潅水を続けている。
自生地の雨の降り方である。
趣味の人は・・・・こういう潅水が出来るかのことである。
このことからも理解出来るように、ランの潅水というのは・・・・鉢にやるのではない!!
このことを誤解しているとランは作れない。
あくまでも根の柔組織に与えるのである。
水ゴケはこの条件に当てはまるか
##1 固く植えれば当てはまる。 ○
柔らかい植え方では当てはまらない。 ×
水ゴケ植えの最も難しいのがこの「固さ」である。
水ゴケの毛細管現象と滞水はこの固さに左右される。
ランの根の柔組織の固さと同じであれば最適であるが、
これが困難を極め、肩が凝る、腱鞘炎まで経験する。
更に水ゴケの価格高騰。良質水ゴケの枯渇が問題。
##2 適当な湿気の時は当てはまる。 ○
乾燥すると当てはまらない。 ×
水ゴケの最大の欠陥は、乾燥すると「水はじき」「水道」が出来、
毛細管現象が失われることである。
このことが水ゴケ栽培を難しいものにしている。
##3 適当な湿気の時は当てはまる。 ○
乾燥すると当てはまらない。 ×
##4 当てはまる。 ○
水ゴケがラン栽培の標準コンポストとして長い間使用されてきた
主な要因は、この「保水性」が優れているからである。
ランの根の柔組織の保水性を植える固さによって作り出せるからである。
##5 当てはまらない。 x
水ゴケは高温、多湿、肥料で材木腐朽菌が繁殖し腐生が進み、
物理性、化学性が変化し、2、3年で植え替える必要が出てくる。
##6 当てはまる。 ○
ランの親鉢播種法に用いられたように、水ゴケ根はラン菌になる
材木腐朽菌が繁殖可能である。
##7 当てはまらない。 ×
多湿になると通気性は劣るようになる。
その理由で「ラン鉢」は「素焼き鉢」になった。
以上のように水ゴケは、使い方によって「当てはまる」○の項目が多い。
このことが現在も多く使用されている要因である。
反面、使い方を間違えると非常に難しいコンポストである。
バークは条件に当てはまるか。
##1 当てはまらない。 ×
鉢底に永く溜まる。
##2 当てはまらない。 ×
間隙が大きく通水が早い。(粒子によって異なる)
##3 当てはまらない。 ×
外皮を砕いたものなので、毛細管現象は劣る。
##5 当てはまらない。 ×
耐久性が劣り、物理、化学性が変化する。
##6 当てはまらない。 ×
ラン菌である材木腐朽菌を「敵視」したコンポスト。
材木腐朽菌はバークを劣変させるという考えの下に作られている。
##7 当てはまる。 ○
以上のようにこれまでのコンポストで水の視点から考察すれば、
全ての条件を満足させるものは一つもない。帯に短し襷に長し・・・・である。
この理由で欠点を補うために「混合」することが考えられた。
ランの「用土」は「ミックス」。
これが常識になった。
SUGOI-neは条件に当てはまるか。
##1 当てはまる。 ○
##2 当てはまる。 ○
##3 当てはまる。 ○
##4 当てはまる。 ○
##5 当てはまる。 ○
##6 当てはまる。 ○
##7 当てはまる。 ○
以上のようにランの要求する条件に全部当てはまる。
理想のコンポストといえる。
次の、その項目を詳細に説明する。
##1について
SUGOI-neは単用で鉢底からSUGOI-neで植え込んだとき、
鉢底に長時間水は溜まらない。
潅水による30〜40%の膨張によって、ペレット状の粒子は密着する。
上下にも横にも隙間が出ない。この膨張の固さのため、水が溜まる空間が出来ない。
潅水後の鉢底の水は、短時間に毛細管現象で吸い上げられる。
SUGOI-neを柔らかに植える場合は、この絶妙の機能が損なわれる場合がある。
この理由でSUGOI-neは乾燥したままで植え込むことが「基本中の基本」である。
SUGOI-ne植えの鉢は東洋ランなどで使われている細長い鉢は無用である。
むしろ「平鉢」が良い。
##2について
SUGOI-neは軽石のように潅水後直ぐに鉢底から流れる「通水」はない。
ラン作りの人は、永年軽石栽培してきたので、このような「通水」「排水」を
最適と勘違いしている。
ランが好む雨の染み込み方は、軽石のような激しい通り水ではない。
そんな場所で・・・・あの小さな種が発芽出来る?
このように考えれば理解出来よう。
SUGOI−neの開発の苦心は、この水の染み込む「速さ」にあった。
「吸い取り紙」にインクが染み込む速さ!!
この速さであれば横にも水は広がるので「水道」は出来ない。
水は鉢全体に行き渡る。
SUGOI-ne 1号。
SUGOI-neはあくまでも1号が基準。
この絶妙の水の染み込みかたは1号で完成した。
ところがラン栽培現場では・・・・これは「望ましくない」という人がいた。
販売というのは難しいものである。
軽石、バークの固定観念に支配された日本のラン作りは、軽石のような
通水を排水が良いと錯覚している。
SUGOI-neのような染み込みかたでは・・・「目つまり」だと思う。
それはSUGOI-neの本当の姿を理解しないで、これまでの「常識」で
判断するからである。
SUGOI-ne1号は広葉樹の樹皮をペレット製造の巨大な機械で、
10tの高圧、100〜200℃の高温でペレット化している。
このときの粒子が「ノコクズ」の粒子とは異なり、細胞を皮膜している
ペクチンは相当変化し、細胞膜のセルロースも変化している。
そのため、樹皮の細胞1つ1つは水を吸収し易い状態になっている。
SUGOI-ne 2号
SUGOI-ne1号を作ったとき、ラン栽培の長い経験から、1号の膨張した
姿が、崩れた状態では、一般の栽培家に抵抗感があることを想定して、
軽石のように崩れないものを作った。しれがSUGOI-ne2号である。
それは杉の樹皮を原料とすることで解決した。
SUGOI-ne2号は、杉の樹皮の固い細胞のため、1号より固く出来る。
永くペレットの形状が持続されるので、軽石と似た「通水」「排水」の速度
のため抵抗感がない。
バンダの葉
カトレアの葉
こちょうらんの葉
エビネの葉
シンビの葉
パフィオの葉
ランの自生地は過酷である。
ランとっての命を繋ぐ雨水。
この雨の降り方はランにとって過酷である。
例のないような土砂降りもあれば、長雨もある。反対の激しい乾燥もある。
気象は一定でない。この条件下でランは生き続けて来た。ランは素晴らしい「水管理」の機能、能力を備える進化を下から生き続けられたといえる。このことを抜きにしては最適コンポストを開発することは出来ない。これまでの
コンポストは、ランのこの「水管理」能力、機能と合致していたのかという疑問からスタートしなければならない。
「ペクチン」。
このランの根のペクチンと水の関係である。ランの「水管理」をしているのがペクチン。
SUGOI-neは、このペクチンの機能と合致するように作られている。
雨とランの葉の構造は、根の構造に深く関係しており、更にランの自生地の土壌、樹上における雨水の通水、排水、毛細管現象にも深く関係している。コンポストというのは、ラン栽培の根本というのは、このランの「水管理」に
深くかかわるからである。
ランの葉の形と雨水
ランはどうやって水を得ているいるのか。
ランの自生地でランはどうやって水を得ているのか。
栄養性長期の雨期は雨水。
乾期には夜霧、夜露。
この雨水の集め方、貯蔵にランのランたるところがある。
## ランの葉は雨水を集めるロート・・・・ジョウゴである!!
SUGOI-neと通水と毛細管現象
はじめに
人は、これまでの経験から考え、言葉を言い、行動するものである。
SUGOI-neはこれまでのコンポストの概念を根本から覆したものである。
革命的なコンポストである。
これはSUGOI-ne のニュース、パンフにしっこく、繰り返し書いてきた。
SUGOI-neの使用に当たっては、この「概念を根本から覆した」という意味を
良く理解することである。
なぜSUGOI-ne単独でランの種子が発芽し生育するのか。親鉢を使わないで・・・・。
革命的な発明、発見というのは、これまでの定説、概念を覆す。
鉄は重い。水に沈む
だが・・・・鉄の船は・・・・水に浮く!!
鉄は水に沈むという定説、概念からは・・・鉄の船を創るという発想は浮かばない。
木は水に浮く。
だから・・・・舟は木で作る・・・・
誰でも浮かぶ発想である。
SUGOI-neはそういう発想で開発されたコンポストではない。
ランのコンポストの歴史は・・・・根腐れから逃れるために、
通水と毛細管現象から主に探し求められてきた。
「通水」と「毛細管現象」は似ているが・・・・全然異なる現象である。
ラン栽培する場合これを一緒に考える場合が多い。
大きな勘違いである。
この勘違いの概念からSUGOI-neを考え、論ずる場合が出てくる。
間違った常識も常識である!!
これを覆した多くの天才がノーベル賞にたどり着く。
SUGOI-neは、これまでの世界の蘭界の人が、
誰も作り得なかったコンポストである。
このコンポストを使用するときは、これまでのコンポストの経験、
例えば、軽石、バーク、水ゴケの栽培経験で考え、論じ、使っては
大きな勘違いが、間違い起こる場合あるということである。
ここで、これまで使われてきたコンポストを
通水、毛細管現象の角度から検証してみる。
それがランの根の柔組織(スポンジ)との関係についても検証してみる。
鉢の材質との関係も合わせて検証してみる。
そうすれば、なぜ、これまでのコンポストがラン栽培を難しいものに
してきたか理解出来るからである。
1 軽石(岩石系)
日本は火山の国。
日本全国各地に軽石はあることから、古典園芸としてのラン栽培の時代から
広く用いられてきた。
軽く多孔質で通水、保水も良いから、鉢底の入れたり、用土として
単用、ミックスとして多く利用されている。
産地による差が大きく、水に浮くものから、沈むものまで、火山の
性質で比重は異なる。成分も火山の性質から硫黄の含むもの、
含まないもの、珪酸の多いもの、少ないもの、産地で一つとして同じ物はない。
榛名山の軽石、冨士砂・・・・・
## 通水、毛細管現象から見た特性。
ラン栽培の利点
珪酸(ガラス)を主成分とする火成岩なので永年使用しても
粉にならないので、安定し通水機能を持続する
大中小に選別できる。
多孔質なので保水機能は良い。
肥料の緩衝作用がある。
## ラン栽培から見た欠点
粒子に弾力がなく、密着性に乏しいため粒子間の
毛細管現象は劣る。
粒子間に間隙が大きいために通水が早く、「水道」が出来やすい。
ランの根の毛細管現象と共通しない。
ラン菌が好まない。
鉢の上面が乾燥し易い。
軽石にはラン栽培上に置いて、非常に欠点の多い素材であるが、ラン園の経営のコスト面から、
使われてきた。身近にある。安い。腐らない。腐らない・・・・。
欠点が多いから、ラン栽培では単用で使われることは近年少なくなった。
シンビジュームで群馬の秋山先生が昭和40年頃、榛名の軽石単用で素晴らしい生育を
実証したことによって広く蘭界で用いられるようになった。
軽石の欠点を改善する目的で次のようなものが作られた。
赤玉土を焼いたもの。
セラミック。
パーライト。
パーミキュライト。
素焼き鉢を砕いたもの、瓦を砕いたもの・・・・・炭。
同じ思考の中から生まれた栽培素材である。
この根底にある考えは、ランの根の柔組織の毛細管現象と同じにすると同時に
排水を良くして・・・・根腐れを回避するというものである。
## 栽培上から見た問題点
1 乾燥、過湿度の差が大き過ぎる。
2、粒子間に表面張力をもった水が停滞する。 これが最大の欠点。
3 鉢底の水が切れない。
4 肥料分が全然ない。肥料浸けのラン栽培になる。
5 表面が乾きすぎる。
6 株分け時の植え痛みが激しい。
7 プラ鉢、ポリ鉢との相性が非常に悪い。
この7の問題で、軽石単用の栽培が少なくなったが、鉢の上に
水ゴケをマルチすることによって、どうにか作ることも出来る。
東洋ラン界では、この方法で欠点をカバーする。
軽石の欠点をカバーするために、多くの場合、他のバーク、鹿沼土
ヤシの実の繊維、杉皮などとミックスして用いられる。
現在の日本におけるラン栽培の基本的なコンポストは、
殆ど「ミックス」であるが、このミックスの理由は、単体では欠点が大きく、
殆どの素材で単用で良好な生育が望めないからである。このミックスコンポスト
の主体になるのが軽石である。
このようなコンポストでは「ラン菌」の生息は出来ない。
ランの自生地とはかけ離れたラン栽培になる。
水ゴケ (植物系)
ランはコケのあるところに自生している。
水ゴケの中に自生しているランがある!!
恐らく・・・水ゴケは・・・・自然観察から生まれ用いられたものであろう。
この考えは自然の法則に適合している。
だから、今も世界中で使われている。
欠点が大きいが・・・・他のコンポストは・・・・もっとダメだから・・・。
水ゴケの特性
コケの堆積と同じ堆積の水を貯蔵できる。
栄養が強度に少ないので腐生菌が繁殖が制限されるため腐植になりがたい。
生きた水ゴケはPH5.4から5,8の微酸性。
毛細管現象がランの根の柔組織と似ている
栽培上の欠点
柔らかく植えると水を含み過ぎること。
一度乾燥すると・・・・なかなか保水しない。
乾燥すると「水道」が出る。
古くなるとPHがアルカリ性に近くなる。
古くなると根腐れが起こり易くなる。
ランの根の固さに植えるのは困難。
同じ固さに揃えることが困難。
栽培上の利点
多くのランが栽培出来る。
毛細管現象が優れている。
指で湿度を調べることが出来る
ランキンが生息できる。
永年使われてきたので安心できる。ノウハウが普及している。
歴史が有るというのは・・・・それだけの実績があるということ。
しかし、非常に問題が多く、ラン栽培が普及しない原因も水ゴケにある。
その上、近年乱獲から環境破壊問題まで浮上してきた。
良質な水ゴケの枯渇、価格高騰・・・・が心配。
水ゴケの欠点、耐久性、価格の高騰の面から植物性の毛細管現象の優れたものが
使われており、開発されている。
オスマンダ、ヘゴ、ヤシの実繊維、杉皮・・・・
モミガラ、のこくず、木材チップ。
ミックスの一素材として使われるが・・・・単用では欠点が大きく
ランの生育はよくない。
バーク(植物性)
樹木の外皮をそのまま砕いたもの。堆積して腐植し易い組織を除去したもの。
樹種は針葉樹、広葉樹。
発想は軽石を植物の外皮で置き換えたもの。
例えば針葉樹の巨木のレッド ウッド、セコイヤなどの外皮は30cmもある。
材木腐朽菌を寄せ付けない化石のような外皮。
この外皮をランのコンポストにはじめて用いたのがアメリカのロッドマクレラン社。
軽石、パーミキュライトなどをミックスして用いた。
この用土を真似たものが日本でも多く作られて、販売されている。
バークの蘭への使用は、軽石を植物で似たようなものを探したことで。
その特性は耐久性の違いのみで殆ど同じである。
栽培上から見た欠点
ランの根の固さと同じに出来ない。
表面張力のある水が溜まる。
水道が出来る。
毛細管現象がおとり、多湿、過乾燥になりやすい。
鉢の下部と上部に湿度の差が大きい。
鉢底に水がたまりやすい。
このため潅水が難しい。
以上のように、これまでのコンポストに言えることは、その全てがランの自生地とは大きく異なるものである。
ランの根の固さ、毛細管現象、保水性とは異なり、根腐れを起こしやすい。そのことがラン栽培を難しいものに
しており、安定的な栽培は至難である。普及の障害はコンポストにあるといっても過言ではない。
一つのコンポストで多くの種類のランを作れるものはない。
コンポストはラン栽培の{根本」であるが、ベストいえるものは一つもない状態である。
SUGOI−neには
宇井清太新発見のラン菌が生きている
このラン菌の働きが・・・これまで全然研究されてこなかった。
コンポストはの研究、開発、使い方は、ラン菌削除のコンポストのものであり、
通水、保水、排水、PH、耐久性・・・全てラン菌削除の中でアレコレ論じられてきた。
自生地と全く異なるコンポスト。
そこには自生地における「炭素循環」がない。
鉢栽培というのは、地球と遮断した空間である鉢である。
自生地では着生蘭の樹上、枝であっても・・・ラン菌の菌糸によって地上とつながった空間である。
地生蘭の自生する土壌というのは、地下水ともつながっている。
鉢栽培では前記したように、蘭菌が生息していないコンポストでは・・・
菌糸で地球と・・・つながっていない。
毛管水で地下水ともつながっていない。
ここに最大の問題がある。コンポストの問題が、潅水技術の問題が出てくる。
ラン菌のいないコンポストでは、自生地とは別の人造環境である。
ラン栽培が難しい。
根腐れの問題は、潅水の問題は、全て人造の異空間としての鉢とコンポストに起因している。
「毛管水」。
蘭菌が供給する空気・・・・。
自生地ではカラカラの乾燥はない。
毎日スコールが降っても・・・根腐れは起きない!!
このことを・・・再現したのががSUGOI-neである。
SUGOI-neの通水、毛細管現象について
konnposuto 96